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英検は総合型選抜に必要?外部検定の大学別傾向と取得時期

英検は取っておいた方がいいのか、何級が必要なのか、いつまでに取ればいいのか。総合型選抜を考え始めた高校生と保護者の方から、必ずと言っていいほど出る質問です。答えは、志望校の使い方次第で英検の重みはまったく変わる、です。この記事では、外部検定の3つの使われ方と見分け方、そして出願から逆算した取得スケジュールを解説します。

この記事の要点
  • 外部検定の使われ方は、出願条件(必須)・評価材料(加点)・条件なしの3パターン
  • 級の合否だけでなくCSEスコアと有効期限(出願から2年以内が多い)まで確認する
  • 9月出願から逆算すると、高3の第1回検定(5〜6月頃)が実質的なラストチャンス

英語外部検定の使われ方は、大きく3パターン

英検・TEAP・IELTSといった英語外部検定の総合型選抜での扱いは、大学・学部・入試方式によって異なりますが、整理すると次の3パターンに分かれます。

パターン1
出願条件(必須)

指定の級・スコアを持っていないと出願自体ができないタイプ。国際系・外国語系の学部に多く、難関私大では準1級レベルを求める学部もあります。

パターン2
評価材料(加点・換算)

持っていれば加点や得点換算、試験免除などの優遇があるタイプ。必須ではないものの、持っている受験生との差がつく形です。

パターン3
条件・優遇なし

出願条件にも評価項目にも外部検定が登場しないタイプ。この場合でも、活動報告書の実績の一つとして書ける場面はあります。

つまり、英検は総合型選抜に必要ですか、という問いへの正確な答えは、志望校がどのパターンかによる、になります。まず志望校の募集要項で、外部検定がどの位置づけになっているかを確認することが、勉強を始める前の第一歩です。

大学別の傾向。どんな大学が英語資格を重視するのか

個別の要件は毎年変わり得るので、必ず最新の募集要項で確認していただく前提で、大まかな傾向をまとめます。

大学・学部のタイプ外部検定の傾向
国際系・外国語系学部出願条件になっているケースが多い。難関私大では準1級やそれに相当するスコアを求める学部も
難関私大の文系学部2級〜準1級を出願条件や評価材料にする学部が目立つ。級だけでなくCSEスコアで基準を示す大学が増加
中堅私大・理系学部条件なし〜2級程度の評価材料扱いが中心。持っていれば書類で示せる実績になる
国公立大学学部によりさまざま。共通テストで学力を測る場合は外部検定を課さないことも多い

近年の特徴として、英検は級の合否だけでなくCSEスコアで基準を示す大学が増えています。同じ2級合格でも、CSEスコアが基準に届いていなければ条件を満たせない、ということが起こり得るので、募集要項では級とスコアの両方を確認してください。また、提出できるスコアには有効期限(出願時点から2年以内など)が設定されているのが一般的です。高1で取った級が出願時に期限切れ、ということもあり得るので、取得時期にも注意が必要です。

TEAPは上智大学と日本英語検定協会が開発した4技能試験で、上智大学をはじめ採用大学があります。なおCBT方式のTEAP CBTは実施が終了しており、スコアの有効期限も過ぎているため、これから受けるならTEAP(ペーパー形式)が対象になります。志望校がどの試験のどの形式を認めているかは、募集要項の指定を確認してください。

いつまでに取ればいいのか。出願から逆算する

総合型選抜の出願は9月1日以降に始まります。つまり出願書類に書ける級・スコアは、それまでに結果が出ているものだけです。英検は年3回の実施で、結果が出るまで1か月ほどかかることを考えると、逆算のスケジュールはこうなります。

高1〜高2
2級までを目標に、余裕のあるうちに受け始める
この時期の受験は、失敗してもやり直しが利きます。有効期限(2年以内が多い)だけ頭に入れておいてください
高2の冬〜高3の春
志望校の要件を確認し、必要な級・スコアを確定させる
出願条件型なら、ここで目標が明確になります。CSEスコアの基準も忘れずに
高3の第1回検定(5〜6月頃)
実質的なラストチャンス
この回の結果が、9月出願に間に合う最後の機会になることが多いです。ここに照準を合わせて準備します
高3の夏以降
検定はいったん区切り、出願書類と選考対策へ
夏以降は志望理由書・小論文・面接に時間を使う時期です
指導現場の視点
一番もったいないのは、高3の春になってから初めて志望校の要件を調べて、準1級が出願条件だと知るケースです。2級から準1級は、一般に1年近くかかる距離があります。数か月で駆け上がるのは簡単ではありません。だからこそ、外部検定が必要かどうかの確認だけは、高2のうちに済ませておいてほしいのです。確認するだけなら1日で終わります。この1日が、1年後の選択肢を大きく変えます。

英検がなくても総合型選抜は受けられる?

受けられる大学は数多くあります。パターン3のように外部検定を課さない大学・学部は珍しくありませんし、パターン2の大学であれば、検定がなくても他の要素(志望理由書・活動実績・小論文・面接)で評価を積み上げることは可能です。

ただし、志望校がパターン1(出願条件型)だった場合だけは、どれだけ他の準備をしても出願そのものができません。英検を取るかどうか迷っているなら、迷う前に志望校の要件を確認する。話はそこからです。もし要件を確認した上で必要だと分かったら、上の逆算スケジュールに沿って、余裕のある学年のうちに動き始めてください。

指導現場の視点
英語の資格は、出願条件を満たすためだけのものではありません。志望理由書に、海外の文献を読んで調べた、という一文があるのと、実際にそれを裏付ける英語力の証明があるのとでは、書類全体の説得力が変わります。検定はそれ単体で合否を決めるものではなく、自分の学びの本気度を示す材料の一つ。そう位置づけると、何級を目指すべきかも自然に見えてきます。
代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

総合型選抜の個別指導に携わりながら、将来のありたい姿から逆算する「ライフ・ナビゲーション」を軸に指導しています。

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