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総合型選抜の面接マナーと服装|オンライン面接の注意点も

面接のマナーや服装は、それ自体で合格が決まる要素ではありません。ただし、気になって仕方がない状態は、面接本番の集中力を確実に削ります。この記事の目的は、マナーで加点を狙うことではなく、マナーの不安を消して、中身の勝負に集中できる状態を作ることです。対面の基本と、増えているオンライン面接の注意点をまとめます。

この記事の要点
  • マナーは加点要素ではなく、減点と動揺を消すための土台。完璧を目指す必要はない
  • 服装は制服があれば制服。指定がなければ清潔感を軸に、迷う要素を消す
  • オンライン面接は、当日の話し方より、前日までの環境準備で差がつく

先に考え方を。マナーで受かる人はいない

大前提として、面接官はマナー審査員ではありません。見たいのは、書類に書かれた内容をあなた自身の言葉で語れるかどうかです(質問と答え方の記事参照)。お辞儀の角度が完璧でも、中身が空なら評価されません。逆に、多少所作がぎこちなくても、誠実に考えて話す姿勢があれば、それで十分です。

ではなぜマナーを整えるのか。理由は2つです。第一に、明らかな逸脱(だらしない服装、乱暴な言葉)は、内容を聞いてもらう前の信頼を損なうから。第二に、これで大丈夫かなという不安が、本番の思考力を奪うから。つまりマナー対策とは、減点要因と動揺要因をあらかじめ消しておく作業です。

服装。迷ったら、迷わない選択肢を

制服のある高校なら、制服が正解です。着慣れていて、迷う余地がなく、高校生として最も自然な正装だからです。第一ボタンやスカート丈など、着崩しだけ直しておけば十分です。

制服のない高校や、私服指定の場合は、清潔感を軸に選びます。襟付きのシャツにスラックスやスカート、落ち着いた色のセーターやジャケットなど、キーワードはきちんとして見えて、自分が落ち着ける服。新品を当日おろすと、着心地の違和感が集中を削ぐので、一度着て慣らしておくのがおすすめです。服装自由と明記されていても、面接という場にふさわしい範囲で考えるのが無難です。

髪型・爪・靴などの細部も、原則は同じで清潔感です。個性を消す必要はありませんが、面接官の注意が中身ではなく見た目に向かう状態は、あなたにとって損でしかありません。中身で覚えてもらえる状態を作る。それが身だしなみの目的です。

対面面接の基本動作

場面基本の動き
入室ノックして、どうぞと言われてから入る。ドアを静かに閉め、失礼しますと一礼。椅子の横まで進み、促されてから座る
着席中背もたれに深く寄りかからず、手は膝の上。質問者の方を見て話す。複数の面接官がいる場合、答えの途中で他の面接官にも視線を配れると自然
言葉づかいです・ます調が保てれば十分。敬語の完璧さより、自分の言葉で考えて話すことが優先。呼称は、自分は私、志望校は御学(面接など話し言葉の場合)が一般的
退室ありがとうございましたと一礼して退出。最後まで見られている意識は持ちつつ、ここで合否は動かないので肩の力は抜いてよい
指導現場の視点
面接練習で伝えているのは、所作は一度リハーサルすれば十分、ということです。入退室の流れは、体で一回やってみると不安が消えます。逆に、何度も反復して所作を磨き込む時間があるなら、その時間は答えの軸づくり(面接の記事参照)に回すべきです。マナーの練習は1回、中身の練習は何回でも。この配分を間違えないでください。

オンライン面接。差がつくのは前日まで

オンラインでの面接や面談を取り入れる大学も増えています。オンライン面接の特徴は、当日の話し方よりも、前日までの環境準備で差がつくことです。

1
機材と接続のテスト
指定のツール(Zoomなど)を事前にインストールし、カメラ・マイクを実際に使ってテスト通話をしておきます。可能なら有線接続か、Wi-Fiの安定した場所を確保。イヤホンは音声トラブルを減らします。
2
画面映りの設計
カメラは目の高さに(ノートPCは台で底上げ)。逆光を避け、顔に光が当たる向きに座る。背景は無地の壁か、片付いた空間。自分がどう映っているかを、前日までに録画して確認しておくと安心です。
3
環境の確保
面接時間中、家族の声や通知音が入らない部屋を確保します。スマホは機内モードに、PCの通知もオフに。同居の家族には時間帯を共有しておきましょう。
4
トラブル時の連絡手段
接続が切れた場合にどうするか、案内メールの指示を確認し、大学の連絡先を手元に控えておきます。トラブル自体は減点になりません。慌てず対処できるかは、むしろ落ち着きの証明になります。

当日の話し方で意識するのは一つだけ。相手の顔ではなく、カメラを見て話す時間を作ることです。画面の相手を見ると、相手側からは目線が下がって見えます。ずっとカメラを見続ける必要はありませんが、大事なことを話す瞬間だけカメラに目線を上げる。これだけで伝わり方が変わります。

指導現場の視点
灯志舎の指導は全てオンラインなので、画面越しの対話を日常的に見ていますが、オンラインで一番もったいないのは、声が小さくなることです。画面越しは対面より情報量が減るぶん、声の明瞭さの比重が上がります。対面のつもりより一段はっきり、少しゆっくり。録画で自分の話し方を一度客観視しておくと、本番の伝わり方が明確に変わります。オンラインでの受け答えは練習で確実に上達する技術なので、ぶっつけ本番だけは避けてください。

まとめ。不安を前日までに消して、中身で勝負する

服装は迷わない選択を、所作はリハーサル1回、オンラインは環境準備を前日までに。マナーの目的は、本番の自分から不安を取り除いて、考えることに全力を使える状態にすることです。その状態で何を話すかは、面接でよく聞かれる質問の記事で準備してください。選考全体の流れは基礎の記事にまとめています。

代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

総合型選抜の個別指導に携わりながら、将来のありたい姿から逆算する「ライフ・ナビゲーション」を軸に指導しています。

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