灯志舎とうししゃオンライン総合型選抜専門塾

灯志舎ブログ

出願準備

プレゼン・グループディスカッション型選考の対策|評価の観点から逆算する

大学によっては、総合型選抜の選考にプレゼンテーションやグループディスカッションが含まれます。話すのが得意ではないから不利、と感じるかもしれませんが、心配は半分だけで大丈夫です。どちらの形式も、評価されているのは話術ではありません。何が見られているのかを知れば、準備すべきことは明確になります。

この記事の要点
  • プレゼンで評価されるのは、話のうまさより、問いの深さと構成の論理
  • グループディスカッションは勝ち負けの場ではない。議論を前に進める貢献が評価される
  • どちらも、当日の瞬発力より、事前の準備と練習で大部分が決まる

プレゼン型選考。見られているのは中身の設計

プレゼン型の選考では、自分の探究活動や課題への提案などを、資料を使って発表します。ここで多くの受験生が誤解するのが、流暢に話せる人が受かる、という思い込みです。実際の評価の中心は別のところにあります。

評価の観点具体的には
問いの質取り上げたテーマに、自分の問題意識があるか。借り物のテーマをなぞっていないか
構成の論理主張と根拠がつながっているか。時間内に収まる設計になっているか
質疑への応答発表後の質疑で、その場で考えて自分の言葉で返せるか。ここが実は本丸

特に3つ目は強調しておきます。発表パートは準備で固められますが、質疑は準備した言葉の外側を問われる時間です。面接の深掘りとまったく同じ構造で(面接の記事参照)、発表内容を自分の頭で考え抜いた人だけが、質疑で強くなります。

プレゼン準備の手順

1
結論を一文で言えるようにする
このプレゼンで一番伝えたいことは何か。一文で言えない発表は、時間内に散らかります。全ての設計は、この一文から逆算します。
2
時間配分を先に決める
持ち時間が7分なら、導入1分・本論5分・結論1分のように、話す前に器を作ります。時間超過は、内容以前の減点要因です。
3
資料は少なく、大きく
スライドが許される場合、文字を詰め込まないこと。1枚1メッセージ、文字は大きく。資料は台本ではなく、聞き手の理解を助ける補助輪です。
4
通し練習と、想定質問
時間を計って最低3回は通す。あわせて、自分が面接官なら何を突っ込むかを10個書き出し、答えを考えておきます。この10個が質疑の保険になります。
指導現場の視点
プレゼン練習を見ていて、伸びる生徒の共通点は、原稿の丸暗記をやめた瞬間に訪れます。一言一句覚えた発表は、一箇所飛んだだけで全体が崩れ、質疑にも対応できません。覚えるのは流れと各パートのキーワードだけにして、言葉はその場で組み立てる。最初はたどたどしくなりますが、この練習を経た発表は、飛んでも戻れるし、質疑でも同じ調子で話せる。暗記は安心のようでいて、実は一番もろい準備です。

グループディスカッション。勝つ場ではなく、進める場

グループディスカッション(GD)は、複数の受験生でテーマについて議論する形式です。ここでの最大の誤解が、論破した人が評価される、というものです。実際は逆で、GDで見られているのは、集団の議論に、あなたがどう貢献するかです。多様な人と協働できるかという、大学が明示的に求めている力の実地試験だと考えてください。

貢献の形は、仕切り役だけではありません。

  • 論点を整理する 今の議論は◯◯と△△の2つの話が混ざっていると思います、と交通整理する
  • 根拠を足す その意見に、自分の知っている事例やデータを接続して議論を厚くする
  • 異なる視点を出す 反対のための反対ではなく、この立場から見るとどうでしょう、と視野を広げる
  • 発言の少ない人に振る ◯◯さんはどう思いますか、の一言は、協働の姿勢のもっとも分かりやすい証明になる
  • 時間と結論を意識する 残り時間から逆算して、そろそろまとめに入りませんか、と着地に導く

自分の性格に合う貢献の型を、事前に2つ決めておいてください。無口な人が無理に仕切る必要はなく、整理役や視点出し役でも十分に評価されます。

やりがちな失敗なぜ逆効果か
NG発言量で勝とうとする他者の発言を奪う姿勢は、協働性の評価を自分で下げる行為
NG他人の意見を強く否定する反論自体は健全だが、人格や態度への攻撃に見えると致命的。否定ではなく、別の視点の提示として言い換える
NG一度も発言しない貢献ゼロは評価のしようがない。最初の3分以内に一度口を開くと、その後が楽になる
NG結論を急ぎすぎる議論を深める前の強引なまとめは、進行ではなく打ち切りに見える
指導現場の視点
GDが苦手という生徒に必ず伝えるのは、最初の発言のハードルを下げる技です。冒頭の数分は、意見ではなく確認から入っていい。このテーマの◯◯とは、△△という理解で進めていいでしょうか、という発言は、議論の土台を作る立派な貢献で、しかも間違いようがありません。一度声を出せば、二度目からは驚くほど楽になります。GDの緊張の正体は、最初の一声の重さなのです。

形式が違っても、根は同じ

プレゼンもGDも、根っこにあるのは面接と同じ問いです。自分の頭で考えているか。他者と誠実に関われるか。だから対策も、話術の訓練ではなく、テーマについて考え抜くことと、練習の場数に尽きます。学校の先生や指導者に頼んで、本番形式の練習を最低一度は経験しておいてください。選考形式の全体像は基礎の記事で確認できます。

代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

総合型選抜の個別指導に携わりながら、将来のありたい姿から逆算する「ライフ・ナビゲーション」を軸に指導しています。

まずは無料相談で、今の状況を聞かせてください。

将来やりたいことが、まだ何もなくても大丈夫です。

無料相談を申し込む

← ブログ一覧に戻る