プレゼン・グループディスカッション型選考の対策|評価の観点から逆算する
大学によっては、総合型選抜の選考にプレゼンテーションやグループディスカッションが含まれます。話すのが得意ではないから不利、と感じるかもしれませんが、心配は半分だけで大丈夫です。どちらの形式も、評価されているのは話術ではありません。何が見られているのかを知れば、準備すべきことは明確になります。
- プレゼンで評価されるのは、話のうまさより、問いの深さと構成の論理
- グループディスカッションは勝ち負けの場ではない。議論を前に進める貢献が評価される
- どちらも、当日の瞬発力より、事前の準備と練習で大部分が決まる
プレゼン型選考。見られているのは中身の設計
プレゼン型の選考では、自分の探究活動や課題への提案などを、資料を使って発表します。ここで多くの受験生が誤解するのが、流暢に話せる人が受かる、という思い込みです。実際の評価の中心は別のところにあります。
| 評価の観点 | 具体的には |
|---|---|
| 問いの質 | 取り上げたテーマに、自分の問題意識があるか。借り物のテーマをなぞっていないか |
| 構成の論理 | 主張と根拠がつながっているか。時間内に収まる設計になっているか |
| 質疑への応答 | 発表後の質疑で、その場で考えて自分の言葉で返せるか。ここが実は本丸 |
特に3つ目は強調しておきます。発表パートは準備で固められますが、質疑は準備した言葉の外側を問われる時間です。面接の深掘りとまったく同じ構造で(面接の記事参照)、発表内容を自分の頭で考え抜いた人だけが、質疑で強くなります。
プレゼン準備の手順
グループディスカッション。勝つ場ではなく、進める場
グループディスカッション(GD)は、複数の受験生でテーマについて議論する形式です。ここでの最大の誤解が、論破した人が評価される、というものです。実際は逆で、GDで見られているのは、集団の議論に、あなたがどう貢献するかです。多様な人と協働できるかという、大学が明示的に求めている力の実地試験だと考えてください。
貢献の形は、仕切り役だけではありません。
- 論点を整理する 今の議論は◯◯と△△の2つの話が混ざっていると思います、と交通整理する
- 根拠を足す その意見に、自分の知っている事例やデータを接続して議論を厚くする
- 異なる視点を出す 反対のための反対ではなく、この立場から見るとどうでしょう、と視野を広げる
- 発言の少ない人に振る ◯◯さんはどう思いますか、の一言は、協働の姿勢のもっとも分かりやすい証明になる
- 時間と結論を意識する 残り時間から逆算して、そろそろまとめに入りませんか、と着地に導く
自分の性格に合う貢献の型を、事前に2つ決めておいてください。無口な人が無理に仕切る必要はなく、整理役や視点出し役でも十分に評価されます。
| やりがちな失敗 | なぜ逆効果か |
|---|---|
| NG発言量で勝とうとする | 他者の発言を奪う姿勢は、協働性の評価を自分で下げる行為 |
| NG他人の意見を強く否定する | 反論自体は健全だが、人格や態度への攻撃に見えると致命的。否定ではなく、別の視点の提示として言い換える |
| NG一度も発言しない | 貢献ゼロは評価のしようがない。最初の3分以内に一度口を開くと、その後が楽になる |
| NG結論を急ぎすぎる | 議論を深める前の強引なまとめは、進行ではなく打ち切りに見える |
形式が違っても、根は同じ
プレゼンもGDも、根っこにあるのは面接と同じ問いです。自分の頭で考えているか。他者と誠実に関われるか。だから対策も、話術の訓練ではなく、テーマについて考え抜くことと、練習の場数に尽きます。学校の先生や指導者に頼んで、本番形式の練習を最低一度は経験しておいてください。選考形式の全体像は基礎の記事で確認できます。