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進路・志望校の考え方

高校生向けコンテスト・コンクールの探し方と挑み方|賞より過程を持ち帰る

活動実績のために何かに挑戦したい。そう考えたとき、コンテストやコンクールは、締切と評価がセットになった、使いやすい挑戦の器です。ただし、賞を取らなければ意味がない、と考えると本質を外します。この記事では、自分に合ったコンテストの探し方と、結果にかかわらず総合型選抜の素材になる挑み方を解説します。

この記事の要点
  • コンテストの価値は、賞状より、締切に向けて考え抜いた過程と成果物
  • 探す軸は、志望分野との一貫性。有名さや賞金で選ばない
  • 落選しても、挑戦の動機・過程・学びは書類と面接で十分に語れる素材になる

コンテストという器の、本当の価値

最初に、評価の構造を確認しておきます。ボランティア・生徒会の記事で書いた通り、肩書きや賞状そのものに自動的な加点はありません。全国的なコンクールでの顕著な実績が評価材料として明記されている方式もありますが、大半の受験生にとってのコンテストの価値は別のところにあります。

それは、締切・テーマ・評価者という3点セットが、挑戦を強制的に形にしてくれることです。興味はあるけど何をすればいいか分からない人にとって、コンテストは、お題と期日を与えてくれる装置。応募までの数週間〜数か月で、調べ、考え、作り、締切までに仕上げる。この過程がまるごと、実績の記事で書いた、経験→思考→行動のサイクルになります。

探し方と、選び方の軸

1
探す場所
高校生向けコンテストのまとめサイトや検索(高校生 コンテスト+分野名)、学校の掲示板・進路室(主催者から学校に届く募集は信頼性が高い)、大学主催のコンテスト(志望分野の大学が高校生向けの小論文・研究コンテストを開いていることがあり、志望との一貫性の面で最も相性が良い)。
2
選ぶ軸は、志望分野との一貫性
賞金や知名度ではなく、自分の関心と地続きのテーマを選びます。経済系志望ならビジネスプランや小論文、理系なら科学研究や自由研究系、表現系なら創作・写真・映像。資格の記事と同じ判断基準で、そのコンテストは志望理由書のどの段落に登場するか、を自問してください。
3
規模は、気にしすぎない
全国規模の大コンテストだけが器ではありません。地域の作文コンクール、自治体の政策アイデア募集、企業の高校生向け企画。小さな器でも、過程の濃さは自分次第です。むしろ初挑戦は、応募のハードルが低いものから始める方が、完走率が上がります。
指導現場の視点
コンテスト挑戦を勧めるとき、必ずセットで伝えているのが、挑戦ログを残すことです。なぜ応募しようと思ったか、テーマをどう決めたか、行き詰まった点、締切前に削った案。応募作品そのものより、このログの方が、後で書類を書くときの宝になります。賞を取れば実績として、取れなくても挑戦の物語として使える。ログさえあれば、コンテストは結果にかかわらず、投資回収が確定した挑戦になります。

落選しても、素材になる語り方

落選した挑戦は書類に書けない、と思っている人が多いのですが、逆です。むしろ落選込みの挑戦は、盛らない誠実な語りができる素材です。型はこうです。

要素語る内容
動機なぜそのテーマ・コンテストに挑もうと思ったか(志望分野への関心との接続)
過程調べたこと、考えたこと、作る中での試行錯誤。ここが本体
結果と学び入選しなかった事実は淡々と。受賞作と自分の作品を比べて何が足りなかったと考えたか、次に何をしたかまで語れると、失敗を学びに変える力の証明になる

面接で深掘りされても、自分で考え抜いた過程は全部答えられます(例文の記事で書いた、細部が本人の記憶にある強さです)。賞状は結果の証明ですが、過程の語りは人物の証明。総合型選抜で効くのは、後者です。

指導現場の視点
一つだけ注意を。締切前に何かに応募しなきゃ、と、志望と無関係なコンテストに手当たり次第出すのは、時間の使い方として悪手です。審査に出す作品を1本仕上げるには、思っている以上の時間がかかる。高3の夏以降なら、その時間は書類の作り込みに使う方が合理的です。コンテストが最も活きるのは、時間のある高1・高2(高1高2の記事)。挑戦にも、適した季節があります。

まとめ

コンテストは、締切とお題が挑戦を形にしてくれる器です。志望分野との一貫性で選び、挑戦ログを残し、結果にかかわらず過程を持ち帰る。実績の考え方は実績の記事、総合型選抜の全体像は基礎の記事で確認してください。

代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

将来のありたい姿から逆算する独自メソッド「ライフ・ナビゲーション」を軸に、志望理由書から面接まで一貫して伴走しています。

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