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面接の逆質問「最後に何かありますか」の答え方|チャンスに変える準備

面接の終盤、最後に何か質問はありますか、と聞かれる。この逆質問は、多くの受験生が準備の外に置いている時間です。特にありませんと答えて終える受験生と、この機会に最後のひと押しをする受験生。準備の差だけで、面接の締めくくりの印象が変わります。逆質問の意図と、良い質問の作り方を解説します。

この記事の要点
  • 逆質問は義務ではないが、関心の深さを最後に示せる、準備で作れるチャンス
  • 良い質問は、調べた上でしか出ない質問。調べれば分かる質問は逆効果
  • 質問は2〜3個用意しておく。面接の流れで潰れることがあるため

逆質問で、面接官は何を見ているのか

最後に何か質問はありますか。この問いかけは、儀礼的な締めであると同時に、受験生に残された最後の自由回答枠です。面接官が見ているのは、質問の巧みさではありません。この大学での学びを、どれだけ具体的に想像しているかです。

入学後の自分を具体的に想像している受験生は、自然と、確かめたいことを持っています。逆に、合格することだけがゴールになっている受験生は、聞きたいことが浮かびません。つまり逆質問は、志望の解像度が漏れ出る時間なのです。だからこそ、準備で差がつきます。

なお、特にありませんと答えたら不合格、という話ではありません。それまでの面接で十分に対話できていれば、素直に、本日のお話で伺いたいことは伺えました、と締めるのも誠実な選択です。ただ、準備してきた質問があるなら、使わない手はありません。

良い質問の3つの型

1
リサーチの先を聞く型
調べた事実を土台に、その先を聞く型です。◯◯のシラバスを拝見して△△に関心を持ったのですが、この演習では実際にどんなテーマを扱うことが多いのでしょうか。調べたことの証明と、関心の深さが同時に伝わります。
2
入学後の行動につなげる型
入学までに、あるいは1年次のうちに準備しておくとよいことはありますか。学ぶ気が前提になっている質問で、入学後の自分を具体的に描いていることが伝わります。答えてもらった内容は、合格後に実際に役立ちます。
3
面接官の経験を聞く型
相手が学部の教員である場合、先生から見て、この学部で伸びる学生に共通することはありますか、のように、相手の視点を借りる型です。対話として自然で、答えから学ぶ姿勢も示せます。

共通するのは、どの型も事前の準備、つまり大学リサーチ(オープンキャンパスの記事参照)と入学後の想像がないと作れない質問だということです。逆質問の準備は、面接の直前ではなく、志望理由書を書く過程で自然に生まれるのが理想です。書きながら、これはどうなんだろうと引っかかった点をメモしておく。それがそのまま、あなたにしか出せない質問になります。

避けるべき質問

質問なぜ避けるか
NG調べれば分かること(学部の定員は何人ですか等)リサーチ不足の自己申告になる。募集要項・サイトに載っている情報は聞かない
NG合否に関わること(私は受かりそうですか、今日の面接はどうでしたか)答えられない質問で相手を困らせる。評価を気にする姿勢だけが残る
NG待遇・楽さを探る質問(授業は厳しいですか、単位は取りやすいですか)学びへの意欲を最後の最後で打ち消してしまう
NG質問のための質問(明らかに用意した感のある、文脈と無関係な質問)面接の流れを無視した質問は、対話ではなく消化に見える
指導現場の視点
逆質問の準備で一つ、実務的な注意を。質問は必ず2〜3個用意してください。理由は単純で、面接の中で答えが出てしまうことがあるからです。用意した一つが本編で回収されたのに、それしか持っていないと、その場で慌てることになります。そして、本編で答えが出た質問を無理に聞くのは最悪手です。先ほどのお話で伺えました、と言って次の質問に切り替えられる人は、対話ができる人として映ります。準備とは、台本を固めることではなく、選択肢を持つことです。

逆質問は、面接の総仕上げ

面接全体の構造から見ると、逆質問は、あなたが評価される側から、対話する側に立場を移す瞬間です。ここで自分の関心から生まれた質問ができると、面接全体が、審査ではなく対話として締めくくられます。その印象は、最後に残ります。

質問の準備は、面接の軸づくりの記事で書いた3つの軸と同じ場所から生まれます。原体験、問題意識、将来像。この3つがあなたの中で本物なら、聞きたいことは自然に湧いてくるはずです。湧いてこないなら、それは逆質問の技術の問題ではなく、志望の解像度のサインかもしれません。その場合は、志望校の決め方の記事に一度戻ってみてください。面接全体の流れは基礎の記事で確認できます。

代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

総合型選抜の個別指導に携わりながら、将来のありたい姿から逆算する「ライフ・ナビゲーション」を軸に指導しています。

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