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総合型選抜の基礎

総合型選抜のエントリー・出願前面談とは?出願との違いと注意点

総合型選抜の募集要項を読んでいて、エントリー、出願前面談、説明会への参加が出願要件、という言葉に出会って戸惑ったことはありませんか。総合型選抜には、9月の正式な出願より前に、大学との接点を持つプロセスを組み込んでいる大学があります。この仕組みを知らないと、出願する前に資格を失うことすら起こり得ます。この記事で全体像を整理します。

この記事の要点
  • エントリーは出願の前段階。大学によっては夏前から始まり、参加が出願の条件になることもある
  • オープンキャンパスや説明会への参加を出願要件・推奨とする大学もある。要項の早期確認が必須
  • 出願前の面談は、選考の一部と考えて準備して臨む。カジュアルな相談会ではない

エントリーとは何か。出願との違い

総合型選抜(旧AO入試)の一部の大学には、正式な出願の前に、エントリーという段階があります。エントリーシートの提出や面談を通じて、大学と受験生が互いの適合を確認し、大学側が出願を認めた人だけが正式出願に進む、という二段構えの仕組みです。

エントリー出願
時期大学により、夏前〜夏に始まることもある9月1日以降(文部科学省ルール)
内容エントリーシート提出、面談、体験授業への参加など志望理由書等の正式書類の提出
位置づけ出願資格の確認・相互のマッチング。ここを通らないと出願できない場合がある正式な選考プロセスの開始

重要なのは、エントリー制を採る大学では、実質的な受験開始が9月より早いということです。9月から準備すればいいと思っていたら、エントリーの受付が終わっていた。この見落としは、取り返しがつきません。志望候補が固まったら、その大学の総合型選抜がエントリー制かどうかを、真っ先に確認してください。

参加要件型。オープンキャンパス・説明会が条件になる場合

エントリー制のほかに、オープンキャンパスや入試説明会、模擬授業への参加を出願の要件や推奨条件とする大学もあります(オープンキャンパスの記事でも触れました)。この場合、開催日は年に数回しかなく、すべて逃すと出願資格に関わります。

1
要項の入試日程ページを、最初から最後まで読む
出願日だけ見て閉じない。エントリー期間、必須イベントの開催日、面談の日程まで、時系列の全体像を掴みます。
2
参加の証明方法を確認する
参加が要件になる場合、申込記録や参加証明が必要になることがあります。当日の受付方法、証明書の扱いを確認し、記録を残してください。
3
カレンダーに、出願日より前の締切を全部置く
エントリー開始日・締切日、必須イベント日を、出願日と同じ重みでカレンダーに登録します。書類の記事で書いた一覧表に、この列を足してください。
海外在住などで現地開催のイベントに参加しにくい場合は、オンライン開催の有無や代替措置を、早めに大学の入試課へ問い合わせてください(海外在住の記事参照)。事情を伝えれば対応を案内してもらえることがあります。

出願前面談は、選考だと思って臨む

エントリー後の面談や、出願前の相談会を、気軽な質問の場だと考えて手ぶらで行く人がいます。位置づけを見誤っています。大学側の記録に残る、あなたと大学の最初の接点です。合否に直結する評価ではないとしても、志望の本気度や人柄の印象は、ここから始まっています。

準備としては、本番の面接ほど固める必要はありませんが、最低限、次の3つは言える状態で臨んでください。なぜこの大学・学部に関心を持ったか(現時点の言葉で)。いま取り組んでいること。この面談で確認したいこと(逆質問の記事の型が使えます)。逆にこの面談は、受験生側にとっても、出願前に大学との相性を確かめる機会です。質問して、話して、違和感があればそれも大事な情報。マッチングの場として、双方向に使ってください。

指導現場の視点
エントリー制や参加要件の存在は、面倒な関門に見えて、実は受験生への大きなヒントでもあります。大学がわざわざ出願前の接点を作るのは、入学後のミスマッチを本気で減らしたいからです。つまりこの制度がある大学は、人物と適合を丁寧に見る大学。書類のテクニックより、日頃の関心と行動の蓄積が正直に評価されやすい、とも言えます。制度の面倒くささを、大学の本気度のシグナルとして読んでください。

スケジュール感。逆算の起点が変わる

準備時期の記事では9月出願からの逆算を書きましたが、エントリー制の大学を受ける場合、逆算の起点はエントリー開始日に前倒しされます。エントリーシートにも志望動機に類する記述が求められることが多いため、自己分析と大学リサーチの締切が、実質1〜2か月早まると考えてください。高3の春に志望校を固める重要性が、この制度の存在によってさらに上がります。

まとめ

エントリー・出願前面談・参加要件は、見落とすと出願自体ができなくなる、総合型選抜の隠れた関門です。要項の日程を最初から最後まで読み、出願日より前の締切をすべてカレンダーに置く。総合型選抜の基本の流れは基礎の記事、書類全体の段取りは書類まとめの記事で確認してください。

代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

総合型選抜の個別指導に携わりながら、将来のありたい姿から逆算する「ライフ・ナビゲーション」を軸に指導しています。

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