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学部系統別対策

音楽系の総合型選抜対策|演奏の実力と、言葉にする力の両方を鍛える

音楽系学部の総合型選抜では、実技試験(演奏・歌唱・作曲など)が中心的な選考として課されることが多くあります。ただ、実技だけで合否が決まるわけではありません。志望理由書や面接で、自分の音楽をどう言葉にするかが、実技と並んで見られています。この記事では、実技と言語化の両輪、そして音楽への向き合い方をどう語るかを解説します。

この記事の要点
  • 実技は必須の土台。ただし、それだけでは足りず、音楽を言葉で語る力が同時に問われる
  • 上手さの証明より、自分の音楽との向き合い方、目指す音楽像を語れるかが分かれ目
  • 実技系の受験生ほど、言語化の練習を後回しにしがち。早めに向き合う価値がある

実技だけでは、足りない理由

音楽系学部の選考では、専攻に応じた実技試験(器楽、声楽、作曲、音楽理論など)が中心的な比重を占めることが多く、日頃の練習・レッスンの蓄積がそのまま評価に直結します。ここは他の学部系統にはない、この分野ならではの特徴です。

ただし、総合型選抜である以上、志望理由書や面接での言語化も避けて通れません。なぜこの大学のこの専攻なのか、どんな音楽家(音楽との関わり方)を目指すのか。芸術・デザイン系の記事で書いた、作品と言葉の両輪、と同じ構造がこの分野にもあります。実技に自信がある受験生ほど、言語化の準備を後回しにしがちですが、ここで差がつきます。

音楽を、言葉にする3つの視点

1
なぜこの楽器・声・音楽なのか
始めたきっかけは与えられたものでも構いません。続けてきた中で、なぜこの音楽に惹かれ続けているのか、自分の言葉で説明できる状態にします。技術の向上だけでなく、感情や思考の面での気づきを言葉にしてください。
2
壁にぶつかった経験を掘る
技術的に伸び悩んだ時期、解釈に迷った曲、コンクールでの結果。うまくいった話より、悩んで試行錯誤した経験の方が、面接で深く語れます(実績の記事と同じ構造です)。
3
目指す音楽家像を、具体的に描く
演奏家、指揮者、作曲家、音楽教育者、音楽療法士など、音楽との関わり方は多様です。この大学の専攻・教員から何を学び、卒業後どう音楽と関わりたいか。学修計画の記事の要領で、実在の教員・カリキュラムへの言及があると説得力が増します。
指導現場の視点
音楽系志望の生徒の面接練習で、最初につまずくのが、なぜこの曲を選んだのですか、という質問です。上手く弾けるから、先生に勧められたから、で止まってしまう。ここで一歩踏み込んでほしいのは、その曲のどこに惹かれ、どう表現しようとしたか、という解釈の話です。技術点は実技試験で見せられますが、あなたがその曲をどう理解しているかは、言葉でしか伝えられません。楽譜の向こう側にある自分の考えを、日頃から言葉にする練習をしておいてください。

小論文・面接の傾向

記述課題がある場合、音楽と社会の関係(音楽教育の意義、AIによる作曲、著作権、音楽産業の変化)、伝統と革新、音楽の力(音楽療法、コミュニティでの音楽活動)などが題材になります。テーマの記事の技術・多様性の根と、芸術特有の視点が交差する分野です。

面接では、実技への質疑に加えて、影響を受けた演奏家・作品、最近聴いた演奏会の感想などが定番です。芸術系の記事で書いた通り、作る(演奏する)人であると同時に、聴く人・語れる人であることも、学びへの準備として評価されます。

指導現場の視点
音楽系の志望理由の最後の詰めとして、確認したい問いを一つ。あなたにとって、演奏することのゴールは、完璧に弾くことですか、それとも何かを伝えることですか。技術を磨く時間が長い受験生ほど、いつの間にか、正確に弾くこと自体が目的になっていることがあります。大学が見たいのは、技術の先に、何を、誰に伝えたいのかという表現者としての芯です。この芯が言葉にできると、実技の説得力も一段変わります。

まとめ

音楽系の総合型選抜は、日頃の実技の蓄積を土台に、音楽との向き合い方を言葉にする力が問われる分野です。惹かれる理由、壁にぶつかった経験、目指す音楽家像。この3つを言語化しておいてください。書類の設計は志望理由書の記事、選抜の全体像は基礎の記事で確認してください。

代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

総合型選抜の個別指導に携わりながら、将来のありたい姿から逆算する「ライフ・ナビゲーション」を軸に指導しています。

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