灯志舎とうししゃオンライン総合型選抜専門塾

灯志舎ブログ

書類の書き方

志望理由書の字数別の書き方|400字・800字・2000字で構成はこう変わる

志望理由書の指定字数は、大学によって400字程度から2000字程度まで大きな幅があります。そして、800字で書いたものを縮めれば400字になる、伸ばせば2000字になる、というものではありません。字数が変われば、構成の設計そのものが変わります。この記事では、字数帯ごとの配分の考え方と、余る・足りないときの対処を解説します。

この記事の要点
  • 字数は制約ではなく、大学からの、何をどこまで書いてほしいかの指示
  • 短い字数ほど要素を削る勇気が、長い字数ほど深掘りの材料が要る
  • どの字数でも、指定の9割以上を使う。大幅な不足は熱意を疑われる

前提。字数は、求める深さの指示

400字の大学は、志望の核だけを端的に示すことを求めています。2000字の大学は、経験の深掘りから学修計画まで、一人の人間の全体像を求めています。つまり指定字数は、単なる上限ではなく、どの解像度で書いてほしいかの指示です。この読み替えができると、字数への向き合い方が変わります。

基本の構成要素は共通です。志望理由書の記事で書いた、①志望の理由(結論)、②原体験、③その大学でなければならない理由、④入学後の学び、⑤将来像。字数によって、この5要素の扱いが変わります。

字数帯別の配分

字数帯設計の考え方
400〜600字要素を絞る字数。①結論+②原体験(圧縮)+③大学固有の理由、の3点に絞り、④⑤は一文ずつに畳む。エピソードは一つ、描写は最小限。一文一文に二役させる意識で
800〜1000字標準の字数。5要素をすべて入れられるが、深掘りできるのは②か③のどちらか一つ。原体験で勝負するか、リサーチの深さで勝負するか、自分の強い方を選ぶ
1200〜1600字②と③の両方を深掘りできる字数。経験は、出来事だけでなく思考の過程(なぜそう考え、どう動いたか)まで書く。④の学修計画も科目・ゼミ名のレベルまで具体化(計画書の記事参照)
2000字前後全要素のフル展開+設問の指示への丁寧な対応が求められる字数。この長さでは、構成の見出し的な流れ(段落の役割分担)が明確でないと、読み手が迷子になる。書く前の設計図が必須
同じ大学でも、志望理由書と自己推薦書で字数指定が違う、設問が複数に分かれて各400字、といった形式もあります。分かれている場合は、各設問の問いに正面から答えることが最優先です(設問文を無視しない原則)。

字数が足りないとき。水増しではなく、深掘りで埋める

2000字が埋まらない、という悩みの原因は、たいてい水平方向に書いているからです。エピソードを増やす、形容詞を足す、同じことを言い換える。これらは水増しで、読み手にはすぐ分かります。埋めるべきは垂直方向、つまり深さです。

  • 経験の解像度を上げる そのとき何を考えたか、なぜその選択をしたか、何がうまくいかず、どう変えたか。行動の間にある思考を書く
  • リサーチを足す カリキュラム、シラバス、教員の研究。調べれば書けることが、まだ残っていないか(ポリシーの記事参照)
  • 将来像を具体化する 社会に貢献したい、の先。どのフィールドで、誰の、何を変えたいのか

字数が溢れるとき。削る優先順位

削るときの原則は、あなたの情報量が少ない文から削る、です。優先順位はこの順です。

1
一般論・前置きを削る
現代社会では〜、周知の通り〜。誰でも書ける文は、真っ先に削る候補です。
2
重複を削る
同じ主張の言い換え、結論の繰り返し。一つの内容は一度だけ。
3
形容詞・副詞を削る
とても、非常に、強く。感情の強調語を削っても、事実が具体的なら熱意は伝わります。
4
それでも溢れるなら、エピソードを一つ捨てる
2つの経験を浅く書くより、1つを深く。捨てた経験は活動報告書や面接で使えます。
指導現場の視点
添削で字数調整を手伝うとき、最初にやるのは削る作業ではなく、各段落の役割の確認です。この段落は5要素のどれを担っているか、を書き込んでいくと、どの要素にも属さない段落や、同じ役割の段落が2つある構造が見えてきます。字数オーバーの正体は、たいてい文の長さではなく、構造の重複です。文を短くする前に、段落の役割表を作る。遠回りに見えて、これが一番早い字数調整です。

9割ルールと、最後の確認

どの字数帯でも共通する目安として、指定字数の9割以上は使ってください。8割を切る書類は、内容以前に、書くことがなかった人に見えます。逆に、字数指定を1字でも超えてはいけない形式(マス目・入力欄の上限)もあるので、提出形式の確認も忘れずに(チェックリストの記事)。

指導現場の視点
複数校を受ける生徒には、一番長い字数の大学向けを先に書くことを勧めています。2000字のフル版を作っておけば、800字版はそこからの抽出で作れます。逆(短い版を膨らませる)は、水増しの誘惑と戦うことになり、たいてい苦しい。フル版という母艦を一つ持つ。これが複数校対応の一番効率的な設計です。

まとめ

字数は深さの指示。短ければ要素を絞り、長ければ垂直に掘る。9割以上を使い、削るときは情報量の少ない文から。書き方の原則は志望理由書の記事、総合型選抜の全体像は基礎の記事で確認してください。

代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

総合型選抜の個別指導に携わりながら、将来のありたい姿から逆算する「ライフ・ナビゲーション」を軸に指導しています。

まずは無料相談で、今の状況を聞かせてください。

将来やりたいことが、まだ何もなくても大丈夫です。

無料相談を申し込む

← ブログ一覧に戻る