灯志舎とうししゃオンライン総合型選抜専門塾

灯志舎ブログ

書類の書き方

志望理由書が書けないときの処方箋|筆が止まる4つの原因と対処

画面を開いては閉じる。一行書いては消す。志望理由書が書けない、という状態には、実は種類があります。そして原因が違えば、処方も違う。書けない自分を責める前に、自分がどのパターンで止まっているかを診断してください。この記事は、筆が止まる4つの原因と、それぞれの具体的な対処をまとめた処方箋です。

この記事の要点
  • 書けない原因は、材料不足・設計不足・完璧主義・志望の空洞の4パターンに分かれる
  • 文章力の問題で書けないケースは、実はほとんどない
  • どのパターンでも共通する第一歩は、書く前の作業(棚卸し・調査・構成)に戻ること

診断。あなたはどのパターンで止まっているか

症状原因
書くことが思いつかない。自分には何もない気がする① 材料不足(掘り起こし不足)
材料はあるのに、どう並べればいいか分からない② 設計不足
書いては消す。どの一文もダメな気がする③ 完璧主義
そもそも、なぜこの大学なのか自分でも分からない④ 志望の空洞

① 材料不足:書く前の掘り起こしに戻る

白紙の前で材料は生まれません。一度書類から離れて、棚卸しの作業に戻ってください。これまでの経験の書き出し(進路の考え方の記事)、実績の定義の見直し(実績の記事)。ポイントは、書類に書けそうなことを探すのではなく、事実を全部出すことです。選別は後の工程。棚卸しの段階で選別を始めると、材料は永遠に集まりません。

一人で掘れないときは、人に話してください。家族に、先生に、友人に、自分の高校生活を話す。話しながら、そういえば、が出てきたらメモ。記憶は、書こうとすると隠れ、話すと出てくる性質があります。

② 設計不足:文章ではなく、箇条書きから作る

材料があるのに書けない人は、いきなり文章にしようとしています。順番が違います。まず構成の型(志望理由書の記事)に沿って、各パートに入れる材料を箇条書きで割り振る。全パートが箇条書きで埋まってから、箇条書きを文章に翻訳する。この二段階に分けると、書く作業は組み立て作業に変わります。書き出しの記事で書いた通り、冒頭から書く必要もありません。埋めやすいパートから埋めてください。

指導現場の視点
書けないという相談の大半は、実は①か②です。そして面談で30分話すと、たいてい書ける状態になります。魔法ではありません。話す中で材料が出てきて(①の解消)、こちらが、その話はこの順番で並べようと整理する(②の解消)だけです。つまり、書けない状態の多くは、能力の問題ではなく、工程の問題。一人で白紙に向かう時間を、人と話して材料と設計を作る時間に置き換える。それだけで、状況はかなり変わります。

③ 完璧主義:下手に書く許可を、自分に出す

書いては消す人へ。あなたが消しているのは、下書きです。下書きの役割は、上手であることではなく、存在することです。直せるのは、存在する文章だけ。受かる人の特徴の記事で書いた通り、書類の質は初稿の出来ではなく、往復の回数で決まります。初稿の完成度を上げようとする時間は、往復の回数を減らす時間です。

実務的な処方を2つ。第一に、時間を区切って書く。60分で最後まで書き切る、質は不問、と決めてタイマーをかける。第二に、消す代わりに残す。ダメだと思った文も消さず、下に新しい版を書く。消さないルールは、完璧主義の暴走を物理的に止めます。

④ 志望の空洞:書類ではなく、志望に戻る

一番深いパターンです。なぜこの大学なのか、自分でも分からない。この状態で書ける文章は、どこかで借りてきた言葉だけです。対処は、書類作業の中断と、志望校選びへの帰還。志望校の決め方の記事の逆算の手順、アドミッションポリシーの記事の対応表づくりに戻ってください。

遠回りに見えますが、ここで戻れるかどうかが分かれ道です。空洞のまま書き上げた書類は、面接の深掘りで必ず崩れます(例文の記事で書いた構造です)。書けない、という体の抵抗は、志望がまだ固まっていないことを教えてくれる、正直なアラームかもしれません。

指導現場の視点
締切が迫る中で書けなくなっている生徒に、最後に伝えることがあります。今日、完成させなくていい。今日は、材料を3つ書き出すだけでいい。書けない状態の悪循環は、完成という遠いゴールと白紙の距離が生む絶望から始まります。ゴールを今日の一歩まで縮める。3つの材料、1パートの箇条書き、60分の汚い初稿。小さな完了を積むと、書けないは、いつの間にか、書いている、に変わっています。

まとめ

書けない原因を診断し、工程を戻す。材料不足なら棚卸しへ、設計不足なら箇条書きへ、完璧主義なら時間制限の初稿へ、志望の空洞なら志望校選びへ。書き方の全体は志望理由書の記事、総合型選抜の全体像は基礎の記事で確認してください。

代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

総合型選抜の個別指導に携わりながら、将来のありたい姿から逆算する「ライフ・ナビゲーション」を軸に指導しています。

まずは無料相談で、今の状況を聞かせてください。

将来やりたいことが、まだ何もなくても大丈夫です。

無料相談を申し込む

← ブログ一覧に戻る