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面接対策

口頭試問とは?面接との違いと、答えられなかったときの正しい振る舞い

総合型選抜の選考内容に、口頭試問という言葉を見つけて不安になっていませんか。面接とどう違うのか、何を聞かれるのか。口頭試問は、知識の抜き打ちテストではなく、考える過程を声に出して見せる場です。この記事では、面接との違い、教科型・思考型それぞれの対策、そして一番大事な、答えられなかったときの振る舞いを解説します。

この記事の要点
  • 面接が人物と志望を見るのに対し、口頭試問は学力と思考の過程を口頭で確かめる
  • 問われるのは正解の暗記より、分からない問題にどう向き合うかの思考の見せ方
  • 沈黙より、考えを声に出す。答えに詰まったときの振る舞いこそ、評価の本体

面接と口頭試問の違い

面接口頭試問
見るもの人物・志望・書類との一貫性基礎学力・志望分野の理解・思考の過程
質問の型あなたについての質問(なぜ・何を)課題についての質問(解いて・説明して・どう考える)
正解ない(あなたの言葉が答え)ある場合もあるが、正解より過程が見られる

実際の選考では、面接の中に口頭試問的な質問が混ざる形も多くあります。理系学部で数学や理科の基礎を問う(理工系薬学系の記事参照)、志望分野の時事や概念について考えを聞く、提出した探究について専門的に突っ込む。どの形かは大学によるので、募集要項と過去の受験報告で形式を確認することが対策の出発点です。

タイプ別の対策

1
教科型(数学・理科などの基礎を問う)
範囲は多くの場合、高校の教科書レベルです。対策は特別な問題集ではなく、教科書の基本事項を、口で説明できるレベルまで理解し直すこと。公式を使えるだけでなく、なぜそうなるかを声に出して説明する練習(セルフ授業)が、そのまま本番の形式練習になります。
2
思考型(志望分野の課題への考えを問う)
◯◯についてどう考えますか、この現象をどう説明しますか。小論文のテーマ対策と同じ仕込み(志望分野の入門書・ニュース)が効きます。答えの内容より、根拠を添えて筋道立てて話せるかが見られます。
3
探究深掘り型(提出書類の内容を専門的に問う)
探究や活動の内容について、方法の妥当性や次の展開を問われる形。自分の探究の弱点(サンプル数、方法の限界)を自分で言えるように準備しておくと、突っ込まれたときに、むしろ誠実さを示す機会になります(探究の記事)。

本丸。答えられないときの振る舞い

口頭試問では、あえて難しい問題、その場で考えさせる問題が出ることがあります。出題側の意図は、知識の限界を見ることではなく、限界に達したとき、この受験生はどう考えるかを見ることです。つまり、答えられない場面は、失点の場面ではなく、思考の見せ場です。

振る舞い評価
NG黙り込む思考が見えない。沈黙は、考え中なのか停止なのか、出題者に伝わらない
NG知ったかぶりで断定する誤りの断定は、知識不足より重い減点。学問への誠実さを疑われる
OK考えを声に出す正確には分かりませんが、◯◯という知識から考えると△△ではないかと思います。過程の開示こそ、この試問の得点源
OK分からないと認めた上で、確かめ方を言う勉強不足で分かりません。帰ったら◯◯を調べます。知の限界を認める誠実さと、学ぶ姿勢の両方が伝わる
指導現場の視点
口頭試問の練習で伝えているのは、頭の中を実況中継する、という技術です。この問題は、まず◯◯の定義から考えたいと思います。とすると△△が使えそうです。あ、でもこの条件だと…。この実況は、日常の勉強では誰もやりませんが、練習すれば誰でもできるようになります。そして実況ができる人は、詰まっても止まって見えない。口頭試問の対策とは、知識を増やすことである以上に、考える音を出す練習なのです。

直前期の準備リスト

  • 提出書類の再読 探究・活動の内容は、方法と限界まで語れる状態に(出願後の記事)
  • 教科の基本の口頭説明練習 理系は特に、志望分野に近い単元を、教科書ベースで
  • 志望分野の基本概念とニュース 入門書1〜2冊と、直近の関連ニュース
  • 実況中継の練習 家族や先生に、初見の問いを出してもらい、考える音を出しながら答える練習を数回
指導現場の視点
口頭試問を過度に恐れる必要がない理由を、最後に一つ。出題する大学の先生は、高校生の知識の限界をよく知っています。その上で聞いているのは、この生徒は、うちの1年生になったとき、分からないことにどう向き合うだろうか、という未来の姿です。全部答えられる受験生を探しているのではなく、分からなさと健全に付き合える受験生を探している。そう捉えれば、この試問はあなたの学ぶ姿勢を見せる、またとない機会です。

まとめ

口頭試問は、知識テストではなく思考の公開演技です。形式を確認し、教科と分野の基本を口で説明できる状態にし、考える音を出す練習を。面接全体の準備は面接の記事、総合型選抜の全体像は基礎の記事で確認してください。

代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

総合型選抜の個別指導に携わりながら、将来のありたい姿から逆算する「ライフ・ナビゲーション」を軸に指導しています。

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