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データサイエンス系学部の総合型選抜対策|新しい学部だからこそ、問われること

データサイエンス系の学部・学科は、ここ数年で新設が相次いでいる、大学業界で最も勢いのある分野の一つです。新しくて注目されている分野だからこそ、志望動機が、流行っているから・将来性がありそうだから、に寄りやすい。この記事では、データサイエンスという学問の実像と、この分野ならではの志望理由の作り方、数学の裏付けまでを解説します。

この記事の要点
  • データサイエンスは、統計・情報・そして応用領域の掛け算。数学からは逃げられない
  • 将来性があるから、は志望理由にならない。データで何を明らかにしたいか、が核になる
  • この分野の最強の証明は、小さくてもデータを自分で触った経験

学問の実像。3つの要素の掛け算

データサイエンスの学びは、大きく3つの要素でできています。①統計学・数学(データを正しく扱う理論)、②情報科学(プログラミング・機械学習などの処理技術)、③応用領域(ビジネス、医療、社会など、データを活かす現場)。文理融合と言われるのは③の幅広さゆえですが、①と②が土台である以上、数学からは逃げられないのがこの分野の実像です。

だから選考でも、数学の学力確認(評定、基礎テスト、口頭試問、共通テスト)を組み込む大学が多い。文系だけど数学は苦手、という人がイメージだけで飛び込むと、選考でも入学後でも苦しみます。逆に、数学は嫌いではないが、純粋数学より現実への応用に興味がある、という人には、まさに設計された学部です。

将来性があるから、の先へ

新しい分野の志望理由でありがちなのが、AI時代に必要とされる人材になりたい、データサイエンティストは将来性があるから、という動機です。事実としては正しくても、志望理由としては弱い。理由は、その言葉には、あなたがデータで何をしたいのかが入っていないからです。

この分野の志望理由の核は、対象への問いです。部活の勝敗を分ける要因をデータで確かめたい。SNSの流行の広がり方を数字で見てみたい。地元の人口減少の構造を分析したい。データサイエンスは道具の学問なので、道具で何を切りたいかが、あなたの固有性になります。社会学の記事で書いた、日常の違和感からの問いの立て方が、そのままこの分野でも使えます。違うのは、その問いをデータで確かめたい、という方法への志向です。

指導現場の視点
データサイエンス志望の生徒との面談で、いい兆候だと感じるのは、数字を見て疑った経験を持っていることです。このランキングの集計方法はおかしくないか。このグラフは軸の取り方で印象操作していないか。データを信じる人ではなく、データを疑える人。実はこれが、この学問の一番深い適性です。統計は、真実を示す道具であると同時に、騙す道具にもなる。その両面を体感的に知っている人の志望理由は、流行への憧れとは別の深さを持ちます。

関心を、行動で示す。今日からできること

情報・理工系の記事で書いた、作ったものが語る、の原則はこの分野でも同じです。しかもデータ分析は、プログラミング未経験でも入口があります。

1
表計算ソフトで、身近なデータを触る
部活の記録、勉強時間と成績、店の客数。ExcelやGoogleスプレッドシートで集計・グラフ化して、傾向を探す。分析の道具は、高度である必要はありません。
2
公開データで、社会の問いを確かめる
政府統計(e-Statなど)や自治体のオープンデータは、高校生でも無料で使えます。地元の人口・産業のデータを触った経験は、探究(探究の記事)としても書類の素材としても強い。
3
余力があれば、プログラミングと統計の入門へ
統計検定などの資格(資格の記事)や、無料のオンライン教材でのPython入門。ここまで動いた形跡があれば、関心の証明として十分すぎるほどです。
新設学部を志望する場合の注意を一つ。歴史の浅い学部は、カリキュラムや教育の実像に関する口コミ情報が少ない。だからこそ、シラバス・教員の研究・ポリシー(ポリシーの記事)の一次情報での確認が、他学部以上に重要です。同じデータサイエンス系でも、統計寄り、情報寄り、ビジネス寄りと、大学ごとの設計は大きく違います。
指導現場の視点
この分野の小論文・面接で問われやすいのが、データ・AIと社会の関係(プライバシー、公平性、AIの判断の責任)です。技術への期待だけでなく、影の側への視点を持てているか。テーマの記事の技術の根に、倫理の視点を掛け合わせて考える練習をしておいてください。データを扱う人間の責任について自分の言葉を持っている受験生は、道具に振り回されない使い手として映ります。

まとめ

データサイエンス系の総合型選抜は、流行への憧れを、データで確かめたい問いに変換し、小さな分析の行動で証明し、数学の足腰を並行して固める分野です。書類の設計は志望理由書の記事、選抜の全体像は基礎の記事で確認してください。

代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

総合型選抜の個別指導に携わりながら、将来のありたい姿から逆算する「ライフ・ナビゲーション」を軸に指導しています。

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