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児童・保育・幼児教育系の総合型選抜対策|子どもが好き、の先を語る

児童学・保育・幼児教育系の志望動機で最も多いのが、子どもが好き、です。この動機は本物である一方、選考の場では、その先まで問われます。子どもが好きという気持ちと、子どもの育ちに関わる専門職としての適性は、実は別のものだからです。この記事では、この分野で見られていること、実習という現実、そして志望理由の深め方を解説します。

この記事の要点
  • 子どもが好き、は入口。大学が見るのは、発達への理解と、保育者としての適性
  • 実習は早期から始まる大学が多く、体力・対人力・責任感が問われる現場が前提
  • きょうだいの世話や地域の子どもとの関わりなど、身近な経験の掘り下げが最大の武器

好き、の中身を分解する

子どもが好き、というとき、あなたが好きなのは何でしょうか。子どもの純粋さか、成長の瞬間に立ち会えることか、遊びを通じたコミュニケーションか。この分解は、教育・教員養成系の記事で書いた恩師への憧れの分解と同じ作業です。児童・保育系の場合、特に重要なのが、子どもと関わって楽しかった経験と、子どもの育ちを支える専門性への関心を区別することです。前者だけでは志望理由として弱く、後者への接続が要ります。

たとえば、弟の言葉が急に増えた時期に立ち会って驚いた、という経験。そこから、なぜこの時期に言葉が爆発的に増えるのか、発達にはどんな段階があるのかを調べてみた、という一歩があると、好きが発達心理学への関心に変わります。

実習という現実を、知っておく

保育士・幼稚園教諭・小学校教諭を目指す課程では、早期から段階的に実習が組まれることが一般的です。実習では、子どもの体力に合わせて動き続ける体力、大人数の子どもを同時に見る観察力、保護者や保育者チームとの対人関係が求められます。医療系の記事薬学系の記事と同じ構造で、大学は、この現場に耐えられる人物かを、選考の段階でも見ています。

面接では、体力面や、大人数の集団を見ることへの心構えを問われることがあります。子どもと1対1で遊ぶ楽しさと、集団の中で一人ひとりに目を配る専門職の仕事は違う、という理解を示せると、職業理解の深さが伝わります。

指導現場の視点
この分野の面接で、時々聞かれる質問に、子どもに好かれる自信はありますか、があります。ここで大事なのは、好かれる自信ではなく、好かれなくても関わり続けられるか、という視点です。保育・教育の現場では、懐かない子ども、扱いの難しい場面が必ずあります。子どもは皆かわいい、だけで思考が止まっている書類より、うまくいかない場面を想定し、それでも関わり続ける工夫を考えている書類の方が、専門職への適性として評価されます。

身近な経験を、探究に変える

身近な経験掘り方の例
きょうだい・親戚の子の世話年齢によって関わり方をどう変えたか、うまくいかなかった場面で何を考えたか
学童・子ども会・地域のボランティア複数の子どもを同時に見た経験。一人が泣いた・喧嘩した場面での対応
自分自身の幼少期の記憶覚えている先生・保育者の関わりを振り返り、なぜその記憶が残っているかを考える
絵本・児童文化好きな絵本を、なぜ子どもに響くのかという視点で分析してみる

共通するのは、出来事の報告で終わらせず、子どもの反応を観察し、自分の関わり方を考えた形跡を書くことです(実績の記事の構造そのままです)。

小論文・面接の傾向

小論文の頻出は、子どもの貧困・格差、少子化と保育、遊びと学びの関係、インクルーシブ保育(特別な配慮が必要な子への対応)、保育士の働き方など。テーマの記事の格差・人口の根から多く出ます。すべての子どもは同じように育つ、という前提で書かず、家庭環境や発達の個人差を踏まえた複眼の視点が評価されます。

指導現場の視点
この分野の志望理由の詰めとして、確認したい問いがあります。あなたは、子どもの何を育てたい(支えたい)のか。言葉の発達なのか、心の安心なのか、集団での育ちなのか。児童学・保育・幼児教育の学びは、心理学・教育学・福祉学が交差する領域で、大学によって重心が違います。この一段の特定が、志望理由の解像度を決めます。

まとめ

児童・保育・幼児教育系の総合型選抜は、好きの先にある発達への理解と、実習を見据えた適性が問われる分野です。身近な子どもとの関わりを、観察と考察で掘り下げてください。書類の設計は志望理由書の記事、選抜の全体像は基礎の記事で確認してください。

代表講師 川崎
灯志舎 代表講師
川崎

総合型選抜の個別指導に携わりながら、将来のありたい姿から逆算する「ライフ・ナビゲーション」を軸に指導しています。

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